先日、テレビから美空ひばりさんの「リンゴ追分」が流れてきました。
「あっ、この曲・・・・」
そう思った瞬間、以前、高齢者福祉の仕事していた頃のことを思い出しました。
当時、外部から音楽療法の先生に来ていただき、利用者さんと一緒に歌ったり、音楽に合わせて身体を動かしたりしながら、毎回楽しい時間を過ごしていました。
音楽療法から教えてもらったこと
音楽療法では、歌うことも大切な活動のひとつでした。
先生から、
「できるだけ長く息を吐いて、音に合わせて歌ってみましょう」
という、声かけがあります。
そして、
「長い息を吐いて、な・が・い・きをしてくださいね」という、先生の願いが込められた言葉も印象に残っています。
歌うことを楽しみながら、呼吸を意識する。
そんな時間でした。
そして、肺活量を意識した歌として、毎回のように登場していたのが、美空ひばりさんの「リンゴ追分」でした。
ピアノの演奏もゆったりしたテンポ。
長く息を吐きながら歌うので、利用者さんも無理なく楽しめます。
「リンゴ追分」で父を思い出す

ある日、先生が、
「この曲に思い出のある方、いらっしゃいますか?」と利用者さんに問いかけました。
すると、なぜか私と先生の目が合い・・・・
「hiroさん、何かありますか?」と指名されました。(笑)😅
そこで、父との思い出を話しました。
私の父は、幼い頃に土建業を営んでいました。そんな父が、毎朝決まった時間、朝4時になると大音量で「リンゴ追分」を流すのです。
近所ではちょっとした有名人。
「リンゴ追分」が聞こえてくると、「えっ、もう4時なの?」というくらいでした。
今思えば、かなりの近所迷惑だったかもしれません。😅
すると利用者さんから、
「え〜〜〜〜〜っ!近所迷惑なお父さんね〜!」という声が。
でも、すぐに別の方から、
「でも、ほのぼのしていて、近所の人たちもいい朝を迎えられたんじゃない?」
との言葉。
先生も大笑いでした。
気がつけば、「音楽療法」という本来の目的から話題がどんどん脱線していきます。
でも、こうした会話も音楽療法の楽しいところだったのかもしれません。
「hiro33」に込めたもう一つの思い
ちなみに、私のサイト名は「hiro33」。
「33」という数字には、昭和33年という意味と、私が美空ひばりさんの曲の中で一番好きな「愛燦燦」から、二つの「33」を重ねています。
今回、「りんご追分」をきっかけに父を思い出しましたが、美空ひばりさんの歌は、私にとって昔を思い出せてくれる大切な音楽でもあります。
懐メロには、思い出を呼び起こす力がある
今回、改めて感じたのは、
音楽には、忘れていた記憶をそっと呼び戻してくれる力がある
ということです。
懐かし曲を聴くと、当時の風景や人、匂いまで思い出すことがあります。
そして高齢者にとって「声を出して歌う」ということは、呼吸を意識するきっかけにもなります。
何より、
楽しく歌って、みんなで笑う。
それだけでも素敵な時間ですよね。
音楽療法を通して、私は「歌うことは、身体だけではなく心にもいい時間になるんだな」と学びました。
もし皆さんにも、
「この曲を聴くと、あの頃を思い出す」
という懐メロがあったら、ぜひ大切にしてください。
その一曲には、もしかすると、あなたにしかない素敵な思い出が詰まっているかもしれません。

